身につまされる 高齢者川柳/フェイスブックより

▼「探し物 やっと探して 置き忘れ」「立ち上がり 用事忘れて また座る」「厚化粧 笑う亭主は 薄毛症」「恋かなと 思っていたら 不整脈」「少ないが 満額払う 散髪代」――いや、これ爆笑したあと、

「よ! ご同輩」と叫びたくなるような共感の嵐に▼「へそくりの 場所を忘れて 妻に聞く」「何回も 話したはずだが 『初耳だ』」「三時間 待って病名 『加齢』です」「目覚ましの ベルはまだかと 起きて待つ」――この観察力、

淡々と客観描写ができるのは、人生経験のなせるわざでしょうか▼「改札を 通れず よく見りゃ 診察券」「留守電に 『ゆっくりしゃべれ』と どなる父」「誕生日 ロウソク吹いて 立ちくらみ」――

鮮やかな切り取りです▼あと3つ。「カード増え 暗証番号 裏に書き」「目薬を 指すのになぜか 口を開け」「無農薬 こだわりながら 薬漬」「万歩計 半分以上 探し物」――悲哀とユーモア。

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