汚染水・処理水放出いわき民報。日刊現代。

処理水放出問題でも影薄く…「闘わない知事」内堀雅雄氏のルーツと評判
8/22(火) 13:40配信、日刊ゲンダイDIGITAL
「闘わない知事」福島県の内堀雅雄知事(C)共同通信社
あり得ないほどの影の薄さだ。福島第1原発の処理水の海洋放出が秒読み段階となっても、地元トップの内堀雅雄・福島県知事の顔を見る機会はほぼない。目立たないのには理由がある。2021年4月に国が海洋放出の方針を決めて以降、「県自身が容認する、容認しないという立場にあるとは考えていない」と繰り返し、賛成とも反対とも言わない姿勢を貫いているためだ。

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21日の定例会見でも、「国が責任を持って対応することが重要だ」と従来通り、責任を国に丸投げ。全国知事会の次期会長に決まった宮城県の村井嘉浩知事でさえ、21日の会見で「知事会長として政府、東電にはっきりと物を申していく」と風評被害対策に注文を付けたのとは対照的だ。

まるで他人事のような物言いには、内堀県知事のルーツが影響している。1964年、長野県生まれ。86年に東大経済学部を卒業後、自治省(現・総務省)入省。01年に福島県に出向後、06年から副知事となり、14年の知事選で佐藤雄平前知事の後任候補として自民や旧民主ら「オール福島」の支援を受け、初当選。昨年の知事選で3選を果たした。

「早い話が知事の意識は官僚のまま。原子力行政において県の法的権限はほとんどないことをわきまえたしぐさです。とはいえ、かつて佐藤栄佐久県政時代は原発立地自治体として国と対峙した経緯がある。海洋放出への県民の不安の声を吸い上げ、もっと国に意見すべきです」(県政関係者)

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