「イノシシの被害何とかして」と田人で

  17日、週間赤旗新聞の配達で田人に行きました。農家のOさんがイノシシの被害がひどいので、「自分で垣根を作った」と言いました。少しは効き目がありそうと言うのですが、くたびれて2日間寝ていたとも。

イノシシ被害は深刻で、農作物を食い荒らすだけでなく、田をごろごろ転げまわって稲の収穫をすべてだめにしたり、土手に穴を開けたりもします。議会で質問をしたり、市・県に対応を求めたりしていますが、難しい状況です。何とかしなくてはと思います。

写真は、イノシシ対策の柵。

写真は、悠々と散歩するきじ。これがまた、農作物を突っついて台無しにします。

「イノシシの被害何とかして」と田人で」への4件のフィードバック

  1. コメントありがとうございました。参考にさせていただきます。
    宮川えみ子

  2. 私が、知る限り、関西でも「鳥獣による農作物などなどの被害」は深刻な問題になっています。地域にもよります

    が、猟友会の方の力を借りたり、山と田畑との境に柵や塀を設けたり、弱電流を流す柵を取りつけたり、ネットを張った

    り、いろいろ御苦労されているようです。

    その上で、私の若干の期間の過疎地域の「観察」で気付いたことは、一度、人間が山に入り、通称・里山というもの

    が作られ、自然と人間の暮らしの循環のバランスが取れている間は、一部の例外を除いて「過疎地域」は生まれず、

    「鳥獣による農作物などなどの被害」は、現在のように、深刻な訴えは、ほとんど聞きませんでした。自然と人間の暮

    らしのバランスが大きく崩れ始めたのは、日本の高度成長期以降であり、それは、「過疎化」=都市化の進行とほぼ

    同じように見受けられます。

    つまり、戦後、日本の生産の在り方(例えば、木・木炭→石炭→石油・天然ガスへとエネルギー転換はすさまじいも

    のでした。)が変えられ、それに制約されて、日本の生活の在り方が変化させられ、里山の人々が山にだんだんと入ら

    なくなりました(山仕事が減り、入れなくもなりました)。また、この時期からの日本への石油・天然ガスや農林水産物

    や外材などの輸入は、ものすごいものがあります(それは今も続いています)。それも人々が山に入らなくなった理由

    の一つだと思います。そして、商品経済・資本主義経済の農村部への浸透につれて、労働力が農村部から都市部に

    引き出されて行きました。 そして、「過疎」が発生・深刻化し、過疎地の高齢化が進み、問題に拍車をかけています。

    ここにメスを入れなければ問題は解決しない、と私は思います。

    そして、「鳥獣による農作物などなどの被害」に対しては、①対処療法が主になっているのが現状だと思います。確

    かに対処療法は現状では、必要だと思います。②しかし、「過疎」の深刻化は、対処療法の限界を示しています。

    その上で私なりに考えている事は、順不同ですが、①行政の政策として、農林水産業や牧畜業などのいわゆる一

    次産業とそれに連関した産業に、地域の実情を配慮した「資本投下」を大胆にすべきだと思います。復興予算の使い

    どころでもあります。②TPPの参加は持ってのほかだと思います。③外資や大企業の参入は、地域から資源と所得を

    奪い、「過疎」をひどくさせるだけですので、許してはならないと思います。ましてや原発が「過疎」を解決しないことは、

    事実が示しています。。④人材面ですが、(イ)農林水産業などに携わっている人の高齢化が深刻です。人材面から

    考えると、例えば、日本の各地にある「農業大学校」や農業高校などなどは、農業技術を折角教えますが、就農支援

    は、極めて不十分で、彼らのような若い力が十分生かされていません。これは、国の怠慢ですので、政策を変えさせ

    る必要があります。(ロ)更には、都市部に現在暮らしている人でも「就農したい」と考えている方は少なからずいます。

    この人たちのように、農林水産業とその関連産業で仕事をしたい、と言う人が、仕事に就けるように、行政の政策を変

    えさせる必要があります。土地の入手から農林水産業の技術習得など手厚い政策が必要だと思います。所得保障や

    農林水産物の価格の下支えも必要かと思います。(二)そして、いわゆる一次産業で働きたい人が、展望を持てるよう

    に、農業・林業・漁業・水産業などを「保護」する政策を国に取らせる必要があります。(ホ)また、外資や商社などによ

    る海外から農林水産物などの膨大な輸入に「規制」をかける必要もあります。アメリカやヨーロッパは、農林水産業な

    どを守るために、「規制」をかけ、「保護」もしています。

    その努力をまともにやらず、農業予算を使って、農村部に、道路や橋や箱ものなど、要するに、ゼネコンが喜ぶ「投

    資」をやっているのが日本政府です。他方で、減反政策を続け、農民は、作りたい米を自由に作れない仕組みもありま

    す。休耕田や耕作放棄地が生まれる筈です。

    これらの長年のアメリカ言いなり・財界言いなりの一次産業潰し政策をやめさせなければ、日本は、食料やエネル

    ギー問題から沈没するかもしれません。あるいは、途上国の食料を金と力にものを言わせて買いあさり続けるかもし

    れません。

    「鳥獣による農産物などなどの被害」の根っこは、私の不十分な記述でも深いことは、少しはご理解願えたでしょう

    か?

    日本の里山の生態系が崩れているのです。私は、この現象を「山が里に降りて来ている」と表現しています。これを

    直さないと「鳥獣による農産物などなどの被害」は根本的には、治らないでしょう。

    ですから、①当面、考えられる限りの対処慮法はやる必要があると私は思います。②それとともに、若干ですが、上

    記したように、根本的な政策転換を図る必要があります。農林水産業や牧畜業、更には、それらに連関する産業を国

    の基幹産業として位置づけ、あらゆる手立てを打つ事が必要だと思います。それは、里山の暮らしと人間と自然との

    物質循環の再生を意味しています。

    以上、私の理屈は、私自身の生活体験(高度成長期に、いわきの農村部で育った)と、主に、大学で学んだ生態学

    や地域調査・過疎地域調査及び観察と社会科学からの知識に負っています。

    様々な角度からの「総合的な政策」が必要かとも思います。福島県には、福島大学があります。その力を借りるの

    も手かもしれません。私の母校のある学部のあるゼミでは、過疎地域調査前に調査結果から、過疎対策を提言する、

    という契約を正式に、ゼミの先生・学生・大学と地域の自治会が結んでいる例もあります。若い頭脳の力を借りるのも

    一つの手かもしれません。「鳥獣による農産物などなどの被害」の防止も「過疎」の克服も「模索」の過程に日本はある

    と思います。

    なお、参考になる経験としては、京都府では、①綾部市の水源の里条例下での過疎地への新規就農者の受け入れ

    や②南丹市美山町及び③芦生(あしゅう、若しくは、あしう、と発音します)という地域があります。芦生の名前は、あま

    り知られていないかもしれませんが、美山町の最も奥地にあります。先人は、「過疎」を克服するための産業おこしの

    ために、「なめこ」づくりの技術を学ばせるために、福島県に、若者を送り込んだ事があります。当時は、福県の方が、

    技術がすすんでいたのでしょうね。

    不一

  3. いつもブログを見ていただいてありがとうございます
    どこにいても課題は同じですね。
    それに加えて原発事故は非常に深刻です
    宮川

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