3日、日本共産党福島県議団は、原発事故で全村避難中の葛尾村を訪問しました。村役場は三春町に仮役場があり、松本充秀町長・金谷喜一副村長・松本松男総務課長と懇談しました。葛尾村は事故原発から30キロ圏内が大半ですが、20キロ圏内もあり帰還困難区域・居住制限区域もあります。帰還準備のための放射能対策として、水は今まで沢水利用者が多かったので井戸水に、田んぼは500メートルメッシュで放射能を測定し反転耕(土の上下をひっくり返す)でなく表面を削って客土方式で、復興公営住宅は事実上2世帯が暮らせるようになど独自に様々な施策も行っていました。村長は国が森林除染を20メートルしかやらないのは話にならない、山水利用の水田を一体どうするのか、酪農も農業もどうするか、また隣町の浪江町が買い物・働き場・病院だったがどうしようもない(浪江町も全町避難)と言います。また、避難が長期化して健康を損なう人が多くなっていると心配します。帰還するか否かという二者択一は難かしい、避難解除は見通しはつかないとも。
写真は、葛尾村役場三春出張所前で
写真は、松本充秀町長と懇談
葛尾村は3年前は1565世帯であったが家族バラバラ避難で2倍以上の世帯になっているといいますが、災害公営住宅は地元業者に建設をしてもらい34億円を地元に落す、田の徹底した測定で客土方式を認めさせたなど独自の住民目線の施策を実施していました。国の示す年間20ミリシーベルトは健康に響かないというのも納得できないと言ってました。