「零細なところも助けようと言うのが超党派の考え」と県に。「建設的意見でありがたい」と東邦銀行に。日本共産党大門参議院議員が二重ローン問題で福島県に

6日、日本共産党の大門みきし参議院議員が二重ローン問題で福島県当局と懇談をし、県議団も参加しました。県は津波・原発地域の違い、買い取り価格の問題などがあり議論をしている、商工会・商工会議所の人数を1~2人増やし(全体で92人)相談を充実させる、銀行と協議を進めていると説明しました。大門議員は、大きいところだけでなく零細な部分も助けようというのが超党派の議論で国の趣旨だ、警戒区域内に7500~7600の事業所があると言うが、債券価格が不明、国のお金を出すんだから債権額をつかんでほしいと要望しました。そして国の予算の遅れをお詫びしたいと言い、事業を再開したい人が助けられるようにと述べましました。
写真は、県との懇談


続いて、東邦銀行の阪路取締役・矢吹融資管理部担当部長らとも懇談しました。北村取締役頭取からもごあいさつをいただきました。大門議員と一緒に来た国の中小企業庁事業環境部金融課経済産業調査官・福山泰弘さんは、政府案を作ってきたが建設的意見をもらってありがたいと言い、大門議員は、災害なので仕組みを変えて幅広く救えるようにしないと復旧にならないと言い早急に進めてほしいと要望しました。

 大門議員の調査は、被災者の二重ローンの解消にむけ、政府の産業復興機構の具体化意欲ある被災事業者を最大限支援する「機構」をつくること、被災事業者が債権を抱えたまま、事業再開を断念することとなれば、不良債権となるので、「機構」で債権を買い取り支援をおこなうというものです。
写真は、東銀行と懇談

放射能汚染対策の強化・子ども県民の健康管理対策・避難者への支援・全面賠償・地震被害からの復旧・中小企業支援について申し入れ

25日、福島県災害対策本部に第22次の申し入れを行いました。

いわき市からの要望では地震の被害対策として給水区域外の水源枯渇対策支援と放射能の定期検査体制、不足している避難者住宅の増設、住宅の一部損壊と宅地損壊への支援、学校施設は早急に復旧させる事なども要望しました。

要望項目は①放射能汚染対策強化②子どもと県民の健康対策③避難者への支援④全面賠償と市町村支援⑤地震被害対策⑥中小企業支援です。

災害対策本部の古市次長は、放射線測定は、80キロ圏内は2キロメッシュで、そのほかは10キロメッシュで測定する(近日中にホームページに掲載)、米の検査は昔の町村単位で測る、いわきの住宅不足は土木部で検討していると答えました。締め切られてしまった中小企業災害支援補助金の再開も申し入れました。

写真は、申し入れ


写真は、相変わらず騒然としている災害対策本部

会津豪雨災害・中小企業等グループ施設復旧支援補助事業補正など・9月臨議会

25日、福島県議会臨時会が9月5日開かれることになりました。

会津豪雨災害復旧事業、中小企業等グループ施設等復旧整備補助事業(グループ補助)など、1370億円の補正予算が提案されました。

グループ補助事業は新規事業で中小企業がグループで行う復旧に対し行う補助金です。

なお、7月末に締め切られた要望の強かった「空き工場等事業再開支援・工場等再生支援事業・産業復興支援事業補助金」については、先月締め切った段階で不足した分のみの予算で、二次募集分は組まれませんでしたが、早い段階で募集ができるようにしたいとの説明でした。


 写真は、滋賀県大津市から取材に見えた「滋賀民報」の方々です。

「いわきの復旧と雇用の確保めざしがんばっています」と各企業家の皆さん・商労文教常任委員会いわき市視察

5日、商労文教常任委員会のいわき市視察がありました。ハワイアンズの常磐興産、アクアマリン隣の物産館・いわきららみゅう、小名浜港近隣の会社の皆さんとお会いして、要望などお聞きしました。いわき市は3月11日だけでなく4月11日・12日と余震もあり、津波だけでなく地震がそれぞれ大きな被害をもたらしていました。小名浜港の早期復旧・風評も含めての放射能対策・手厚い支援制度の充実などの問題が出されました。

写真は、常磐興産の皆さんと



写真は、いわきららみゅうの皆さんと

写真は、復旧工事中のいわきららみゅう



写真は、小名浜地域企業の皆さんと


写真は、締め切った県の災害関連の補助金制度のお断りの案内・継続が求められています

「雪の降らないうちに流された橋の回復を・激甚災害指定を」と。豪雨災害の奥会津調査

8月3日、集中豪雨に見舞われた奥会津の只見町と南会津町に調査に行ってきました。集中豪雨は29日~30日にかけて集中豪雨になりましたが、年間雨量の三分の一も降ったといいます。大きな橋も5橋、只見線も流されており、中でも只見町の八木沢地区は家々が濁流で泥に埋まっていました。只見町の町長は「山道でしのいでいる、雪が3メートルも降るので、それまでに橋道路の復旧をお願いしたい、そうでないと町が孤立してしまうといいます、また、激甚災害指定で早期復旧・長期的復旧・費用の十分な対応をと説明されました。
地域住民の方からは、ダムの放流に問題があったのではないかという声がありました。

県会津合同庁舎で全体の被害状況を聞く


同前で地元の大竹議員と


只見町の山岸議員と三瓶元議員と


被害のもっとも大きかった只見町の八木沢地区の区長さんに聞く
泥に埋まった八木沢地区

壊れた家は100メートルも流さてここに

大きな打撃を受けた集落排水施設・流された只見線

「小名浜水産試験場の抜本的体制強化・研究機関誘致・強力な検査体制を」県常任委員会視察

26日、福島県議会の農林水産常任委員会の視察に地元県議として参加しました。久ノ浜漁港・四ツ倉漁港・豊間漁港・小名浜港の視察や漁業者との懇談、津波で塩害を受けた平下大超・藤間地区の塩害対策の説明を現地で受けました。また、県水産試験場では五十嵐場長の説明を受け意見交換をしました。最後は県漁連組合長や柳内プロジェクトチームリーダーなど漁業者との懇談をしました。
水産事務所の五十嵐場長は放射線関係の研究を①ざんてい規制値を超える放射能を飼育によって明らかにし改善を図る②魚類をグループ分けし研究する③魚の皮・筋肉・骨・内臓などの蓄積検査の充実④海洋のあらゆる種類の影響調査などを実施したいと説明しました。各議員からは抜本的体制強化・研究機関の誘致・予算の確保などが重要、そのために協力をすることなどの意見がだされました。漁業者との懇談では、賠償・風評被害対策問題、検査体制の強化、特に生鮮食品なので時間的に極力短時間でできる検査体制の強化などが出されました。


写真は、久ノ浜漁協で・魚の水揚げでなく材木がれきの片付け


写真は、久ノ浜漁港で漁協者から要望を聞く、港は1メートルくらい沈下したといいます


写真は、田んぼの津波被害からの除塩対策の説明を聞く、松林が波を和らげる大きな役割を果たしたとのこと。


写真は、豊間港で説明を聞く


写真は、大きく沈下した小名浜の港


写真は、県漁連・関係団体の皆さんとの意見交換

「原子力政策からの脱却・再生可能エネルギー推進」など・「復興ビジョン」に対する各会派の考え方(中間報告)がまとまる

6日、東日本大災害復旧復興対策特別委員会(加藤貞夫委員長)が開かれ、知事が有識者に依頼していた「復興ビジョン」が出されたことで各会派がこのビジョンに対して意見を述べ合いました。基本理念(基本方針)等については確認しあいました。
まとまった内容は〇基本理念(基本方針)等について①原子力政策から脱却し、再生可能エネルギーの推進など新たなエネルギー政策を推進し、安全・安心で持続的に発展可能な社会づくり②福島を愛し、心を寄せるすべての人々の力を結集した復興③命を大切にし、誇りあるふるさと再生・創造的復興の実現④原子力災害の克服です。主要施策については各会派からの意見が網羅され今後精査されます。


写真は、特別委員会で意見を述べる

「サテライト高校の先生で3か所掛け持ちはなくなったが、2か所が28人いてある体育の先生はいわき市と郡山を受け持っている」「小中学校の先生増員は緊急雇用対策事業も活用して検討する」と。教育庁答弁・常任委員会

 7月4日、教育庁の常任委員会審議がありました。原発等で避難した9つの高校が26の別の高校に分散して1836人(6月15日現在)が勉強をしていますが、生徒も先生も本当に苦労しています。サテライト高校の先生は3箇所かけもちはゼロに・2箇所かけもちは28人になったと言いますが、体育の先生でいわき市と郡山をかけもちしている先生がいると答えました。また、小中学校の先生の8月人事異動はせっかく慣れた先生がいなくなったりして、被災地区等の子どもの心が安定しない事などを示し、先生の増員を国に思い切って求めるよう求めました。県は、国にはこれ以上できないくらい要請している、緊急雇用対策費も活用して(非常勤講師になるが)対応したいと答えるのみでした。
 私はそのほかに①学校校庭の表土除去は市町村の負担がないようにするべき②サテライト高校は部活・模擬試験等移動にもお金がかかる、県の支援が必要③子どもの放射能軽減策の一層の実施等を求めました。他党派からもいろいろな意見が出ました。教育長は、放射能対策に忙殺されていた、対応が遅すぎたかもしれない、現場の声をもっと聞く、サテライト校募集はできるだけ早くしたいと答えました。
写真は、資料を抱えて、常任委員会を終えて控室に

「無残・痛恨の極み」自民Y議員・「福島県には原発はいらない」自民S議員・「安全神話を検証することなく・・・万死に値する」民主H議員。福島県議会一般質問始まる

30日、一般質問が始まりました。今日は自民党が3人、民主党(県民連合)が2人登壇しました。ほとんどの議員は原発に対し明確に原発を否定する発言をし、「無残・痛恨の極み・放射線の惨状は明らか」自民Y議員、「制御不能の放射能はお化け・福島県に原発はいらない」自民S議員、「安全神話を検証することなく・・・万死に値する・・脱原発を推進することで福島のみなさんに償う」民主H議員、と発言しました。刻々と県議会の情勢も変わってきています。
明日は、夕方4時ころ日本共産党・神山悦子議員の質問です。東日本大震災・原発震災以後初めての定例議会です。ぜひ傍聴にお出かけください。


写真は、夕方5時近くまでかかった議会を終えて控室に

掘り下げた反省が必要では?県民連合(民主・社民)の代表質問

28日は県民連合(民主・社民)の代表質問でした。質問で県議会もこのような事態を防ぐことができなかった事を反省しなければならないと言いますが、共産党は原発建設時も運転に入ってからも地震に対する津波対策についてもきっぱり反対・その時々の対策を求めてきたのですから推進してきた議員と一緒にすることはおかしいです。また、民主党は原発推進の方向で来たのですからきちんと反省すべきです。自民党の代表質問でははっきり反省をすると述べました。
県当局の巨大地震の対策での答弁では、国の言ってきたことを確認してきた、国に安全対策を求めてきたと言います。しかし、その結果このような有様です。反省なしの県の答弁でもありました。
写真は、控室で作業


写真は、正義の味方・リョウゴレンジャー