8月29日、原子力発電関係道県議会議長協議会(会長・青森県議会議長)代表として、福島県議会の佐藤憲保福島県議会議長が日本共産党の志位委員長らに要請しました。内容は一刻も早い原発の収束・十分な補償・安全対策の再構築です。佐藤議長は、原発に協力してきた大きな責任がある・・今後の対応に大きな責任を背負っていると述べ、昨年、日本共産党の宮川えみ子議員がエネルギー政策議員協議会(会長は佐藤議長)で、地震・津波対策がとられていないと指摘していたが、(宮川さんの)指摘をもっと真剣に受け止めて問題にしておけばこうならなかったかな、と言っていたとのことでした。
エネルギー政策議員協議会に日本共産党を代表として参加していましたが、次から次へと東電が考えられない事故やミスを起こし続けていたことを本当に危険だと思っていました。人災です。
写真は、30日付け、日刊赤旗新聞より
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「小名浜水産試験場の抜本的体制強化・研究機関誘致・強力な検査体制を」県常任委員会視察
26日、福島県議会の農林水産常任委員会の視察に地元県議として参加しました。久ノ浜漁港・四ツ倉漁港・豊間漁港・小名浜港の視察や漁業者との懇談、津波で塩害を受けた平下大超・藤間地区の塩害対策の説明を現地で受けました。また、県水産試験場では五十嵐場長の説明を受け意見交換をしました。最後は県漁連組合長や柳内プロジェクトチームリーダーなど漁業者との懇談をしました。
水産事務所の五十嵐場長は放射線関係の研究を①ざんてい規制値を超える放射能を飼育によって明らかにし改善を図る②魚類をグループ分けし研究する③魚の皮・筋肉・骨・内臓などの蓄積検査の充実④海洋のあらゆる種類の影響調査などを実施したいと説明しました。各議員からは抜本的体制強化・研究機関の誘致・予算の確保などが重要、そのために協力をすることなどの意見がだされました。漁業者との懇談では、賠償・風評被害対策問題、検査体制の強化、特に生鮮食品なので時間的に極力短時間でできる検査体制の強化などが出されました。
写真は、久ノ浜漁港で漁協者から要望を聞く、港は1メートルくらい沈下したといいます
引く手あまただった山荘が価値ゼロに・収入が4分の1になった八百屋さん・帰れない双葉町の住宅ローンは?共同センター相談会。
原発何とかしてもらいたい・双葉町から避難してきた洋服が何もない・アパートに入ったが誰も知り合いがいないなど、署名をしながら要望が
「子どもの放射能対策を!」と、自分で文章を作り・署名を1340人集める。知事にも届けました。
故郷・家・友人を失った子どもたちに手厚い教員配置を・文教委員会に先生方の熱い要望
県議会商労文教委員会は20日、相馬、南相馬の両市で、東電の原発事故で同じ校舎内で4つの少学校と一つの中学校が授業を行っている鹿島小学校、サテライトが実施されている県立相馬高校の児童や生徒の学習状況等を視察し、各校の校長先生等と意見交換をしました。
「児童が避難先の市外の学校に通学した時、体験入学や聴講生のような扱いがある」「校庭や通学路の除染」などの要望が出ました。また、多くの先生からは、故郷や家もなくし友人が命まで落としている子どもたちがいる中で、(教員不足による)兼務を解消して手厚い教育ができるようにしてほしいと要望が出ました。
兼務だといって慣れ親しんだ多くの先生と別れなければならなかった子どもたちの思いを語りながら、今からでも兼務の解消をしてほしい、60キロを通っている先生もいる、心のケアと言うならば今の現場にあった教員の配置こそ重要と言います。
そして優秀な人材を教育現場に入れるためにも来年度の教員採用を求められました。
体育館を仕切った授業は騒音状態の中で行われ、授業はもちろん電話も聞こえない状況でした。実業高校の仮設は特別教室を作ることが要望され、子どもをたちが入れる宿舎などが要望されました。
写真は、かわいそうな健室・・・
写真は、体育館を区切って教室に(相馬高校)
原子力損害賠償は大きく構えるべき・県民の生きる希望を示せる方向を。夜は懇談会
19日、災害対策特別委員会があり、日本共産党からは藤川しゅくこ議員が質問しました。原子力賠償問題では、審査会の指針に縛られることなく大きく構えるべき、請求様式を簡便に、県民に生きる希望を与える対応をと質問。県も体制の強化をすることなどを答弁しました。
牛肉の放射能問題では、津波をもう一回かぶったようだと。避難区域のインフラ整備・常磐線の今後・サテライト校問題などが出されましたが、げんぱつの収束がはっきりしないとむずかしいなど、厳しい重い問題も多く出されました。
夕方台風の大雨でしたがいわきに帰って、農村地帯である遠野地域で懇談会に参加しました。無農薬農業をやっている農家の方も参加して、話は放射能問題に集中しました。農産物生産に関してや食の安全に関して遅くまで話しあいました。女性の参加者が多くその行動力はとてもすごいです。
写真は、懇談会。伊藤浩之市議と。
原子力村を作ってきたのは産業・行政・マスコミなど、体質は戦前のようだと。狭くならない運動を!
18日、いわき市小名浜で「福島原発40年と私たちの未来」原発震災渦中からの講演とシンポジュウムがあり、行ってみました。飯田哲也氏の再生可能エネルギーの話はとてもすばらしく確信が持てました。なぜこのような危険な原発が推進され大事故を起こしたのかの問いでは、原発産業・行政・マスコミなどの癒着、情報操作・隠しなどがある、戦前時とそういう意味では似ているなどの話が。また、みんなが応援者なのだから広く運動を進めようという話になりました。
講師・パネリストは
〇石丸小四郎・富岡町在住・双葉地方の反対同盟の中心になってきた
〇佐藤栄佐久・元福島県知事
〇飯田哲也・環境エネルギー政策研究所所長
〇澤井正子・原子力資料情報室スタッフ
科学的資料に基づく話は信頼できると思う・放射線防護学の野口邦和先生の話を聞く
17日、いわき母親連絡会主催の放射線防護学の野口邦和先生の講演を聞きました。科学的資料に基づくお話は納得できることも多かったです。電球にたとえると、光が放射線・電球が放射性物質・光を放射する性質が放射能と考えるとわかりやすいといいます。各放射性物質の特性の話も良くわかりました。これらを知って対応することが重要と思います。放射能が問題になっている牛の検査は、生きている時尿検査をして問題があれば5ヶ月きれいなえさを与えれば八分の一濃度になるという話もなるほどと思いました。会場からは多くの質問が出ましたが、何人もの話を聞いたが「逃げろ逃げろという話ばかりだった、言葉を選んで(納得いく)話してくれた」という人もいました。