原発避難のサテライト高校の現状とあり方について懇談・常任会教育庁調査

 5日、文教常任委員会で原発災害で分散避難しながら他校の校舎を間借りして授業を続けている県立高校のサテライト校ついて、要望を聞き懇談をするために福島南高校に行きました。①双葉高校・山崎校長とその受け入れ校の福島南高校・星校長②富岡高校・誉田校長と福島北高校・若林校長③原町高校・八巻校長と福島西・佐藤校長④小高商高校・斎藤校長と福島商高校・岩渕校長のお話を聞きました。
 サテライト方式を行っているのは9校で生徒数は1882人です。
 


〇通学のバスや定期券代が十分確保されていない・模擬試験・部活の交通費が大変〇教室などの確保や暑さ寒さ対策〇原発からの避難で立ち入りができず重要書類が持ち出せない〇弱い立場にある養護学校にも目を向けて〇一つの学べる場所に集約したい〇時間講師だけでなく定数にこだわらず教諭を・教頭の複数加配を〇特色ある高校への支援を〇入学式をやりたい〇希望の光は具体的なもの予算だ〇原発関連情報の適正化〇津波で漂流して助かった生徒や親を亡くした生徒もいるまだ復興にならない〇学校は我々の希望、帰属意識は子どものほこり〇学校によっていろいろだがやはり集約して寮もあると良い、等さまざまな意見が出ました。教育水準の確保・すべての子どもが学べる保障、今後の在り方など様々な課題が浮き彫りになりました。
写真は、要望をお聞きし意見交換


写真は、避難所等から通ってきている生徒さんから実情を聞きました。避難所は4か所目、今は一時間先のホテルから通っていますという生徒も

原発風評被害や景気の低迷で7・8月の中小零細企業の破たんが心配される・国待ちの原子力賠償対応では希望のメッセージが出せない・・商工常任委員会

 5日、常任委員会は商工労働部でした。民主党のM議員から、原発風評被害関連で現場は混乱している中小零細業者は3月以降返済が滞っている、県の金融支援が思うようでない、原子力災害は理不尽な災害と言う認識を持つべき、日常生活が戻ると財源とか国民負担とか出てきて(福島県に支援が出なくなることが)心配、国この現状を伝えていく事、絶対中小企業をつぶさせない再起させるという事だという意見や質問がありました。私は、原子力賠償対応が進んでない6月発行の県の「中小企業向け復旧・復興ガイドブック」では、賠償がその他の事項扱いになっている、3か月たっても中小業者に希望のメッセージを出せないようでは役割を果たせないと原子力賠償対応の弱さが問題と指摘しました。政策監は(賠償問題での)関係団体の中にもっと大勢入れられるようにしたい、強化したいと答えました。
 また、観光交流局長には、災害に対する海外の支援申し出があるので、他部署と連携をして窓口を設けてもらいたいと要望しました。
写真は、控室の前で