18日、県の出先機関であるいわき市振興局等と懇談しました。懇談したのは、いわき市振興局・ハイテクプラザいわき技術センター・いわき農林事務所・水産試験場・いわき建設事務所・小名浜港湾事務所・企業局いわき事務所です。大震災を受けてそれぞれ大変な状況ですが、問題も山積しています。振興局では県外からの現地視察を受け入れている、水産試験場ではまだ郡山まで行って魚の放射能測定を行っているなど解決されない問題なども見えました。
写真は、いわき市振興局等と懇談
写真は、雨に濡れる藤の花
5月15日~17日まで、総務常任委員会の県内調査がありました。調査先は、大震災原発事故後に再開した、南相馬市の緊急時避難準備区域内最大規模の青葉幼稚園、相双地方振興局等、がれき処理現場や相馬港現地調査、県中地方振興局、富岡町郡山事務所、桜の聖母学院中学校・高校、飯坂地区被災者受け入れ・安心安全対策意見交換、公立大学法人福島県立医科大学、県北振興局です。
青葉幼稚園では、自然と遊ぶ保育を取り入れてきて大変期待されていたが、原発震災で閉鎖になり園庭の除染など厳しい放射能対策をし昨年10月に再開したが、205人いた子どもがい戻ったのは62人とのこと。
桜の聖母学院では、東日本大震災で被害にあった子どもたちに学業や生活支援を行う制度を立ち上げたとのこと、しかし、子どもの県外転出で今後厳しい、少人数でも経営が成り立つような支援もと要望されました。
富岡町長との懇談では、区域見直しで町を分断させてはならないこと、最近は賠償についての町民の要望が多いことなどが話されました。
県立医大では、県民健康管理調査状況と復興関係事業、医師不足問題などで意見交換しました。
飯坂地区の消防団や地区代表、旅館組合の皆さんとの防災関連の懇談では、被災者受け入れでの教訓などを聞きました。
写真は、南相馬市の緊急時避難準備区域最大規模の青葉幼稚園で懇談・昨年10月再開されました
写真は、 仮設住宅の前で。左から神山県議・参加者の方・宮本県議・ 渡部寛一市議・長谷部県議・荒木市議・ 私・阿部 県議
写真は、福島県の地図です。太平洋岸に面した真ん中に事故を起こした第一原発があり、その10キロ南に第二原発があります。今度訪問した南相馬市小高区は第一原発の北の矢印のところです。
5月11日、日本共産党福島県議団で、原発避難区域見直しがあった南相馬市を視察しました。桜井市長との懇談では、県との意思疎通もだいぶ良くなった、自治体から申請があったら除染予算も含めて適切に対応してほしい、戻って農業ができないという人には土地を買い取って新エネルギー生産基地などにしてほしい、また、インフラ整備では医療がきつい、県として排水対策に全量をあげてほしい、一気に早く進むよう国に要望してほしい、住宅対策は一番重要だ1000戸の住宅をと要望されましした。
仮説住宅に住まわれているみなさんとの懇談では、家族バラバラなので一緒に住めるように、年金暮らしでは家は建てられない、家にかぶせていたシートが破けて飛んでしまったので家が傷む対策を、常磐線・高速道路・6号国道を早く開通させて、除染は地域全体をどうやるかが大事だ、植木など屋敷内の放射能濃度が高いなどの要望や訴えがありました。地元南相馬市の渡部寛一市議・荒木ちえこ市議からは市の対応策や県国に対しての要望が出されました。
渡部寛一市議は、南相馬市の小高区を中心に案内してくれましたが、原発事故によって入ることができなかった商店街は、地震の被害にいまだ手つかずの状況、海の近くの干拓して作り上げてきた田畑は広範囲に水没したままで、まったくこれからのスタートという感じでした。