私が伝えたかったことです。黒柳 徹子

私が会った子どもたちは、みんな可愛かった。笑っている子ども、ふざけている子ども、赤ちゃんを、おんぶした女の子、さかだちを自慢そうに見せてくれた男の子、いっしょにうたった子ども、どこまでも、ついてきた子ども。いろんな子どもたちに、会った。

そして両親や姉兄を、目の前で、目の前で殺された子ども、ゲリラに腕や足を切り取られた子ども、親が蒸発し、小さい弟や妹を残された女の子、親友だった家畜が、飢えて死んでしまいぼう然としていた男の子、家も学校も、すべて破壊されてしまった子ども、難民キャンプを、たらいまわしにされている孤児たち、家族を養うために売春する子ども。

だけど、だけど、そんな、ひどい状況のなかで、自殺をした子どもは、一人もいない、と聞いた。希望も何もない、難民キャンプでも一人も、いない、と。私は、ほうぼうで聞いて歩いた。「自殺をした子は、いませんか?」「一人も、いないのです」私は、骨が見えるくらい痩せて骸骨のようになりながらも、一生懸命に歩いている子を見ながら一人で泣いた。

『日本では、子どもが、自殺してるんです。』大きい声で叫びたかった。こんな悲しいことが、あるでしょうか。豊かさとは、なんなの?私がいろんな子どもに会って日本の子どもに伝えたかったこと。それは、もし、この発展途上国の子どもたちを、「可哀想」と思うなら、「助けてあげたい」と思うなら、いま、あなたの隣にいる友達と「いっしょにやっていこうよ」と話して。

「みんなで、いっしょに生きていこう」と、手をつないで。私の小学校、トットちゃんの学校には体の不自由な子が何人もいた。私のいちばんの仲良しはポリオ(小児マヒ)の男の子だった。校長先生は、一度もそういう子どもたちを「助けてあげなさい」とか「手をかしてあげなさい。」とか、いわなかった。いつも、いったことは、「みんないっしょだよ。いっしょにやるんだよ」それだけだった。

だから私たちはなんでもいっしょにやった。誰だって友だちがほしい。肩を組んでいっしょに笑いたい。飢えてる子どもだって、日本の子どもと友だちになりたい、と思ってるんですから。

これが、みなさんに、私が伝えたかったことです。黒柳 徹子

代表質問始まる。日本共産党吉田英策県議は24日(木)午後1時から。国の予算組み合え。。ラジオ福島、ネット中継あります。9条マスコット。

代表質問がはじまりました。21日は自民党、22日は県民連合、24日は日本共産党です。日本共産党・吉田英策県議は24日(木)午後1時から、ラジオ福島で放送します、ネット中継もします。ぜひご覧ください。