避難者の住宅追い出し訴訟等に関して「ひだんれん」のみなさんが県交渉

30日、避難者の住宅追い出し訴訟等に関して、「ひだんれん」のみなさんが県交渉をおこない県議団も参加しました。(宮川は欠席)下記レポートは事務局。

国家公務員宿舎に避難された方を中心に、県の提訴はすでに40件にも上っています。
昨年提訴された避難者の1人は、生活困窮の上病気を患っており、提訴によってさらに追い詰められていること、現在支援者のみなさんとも連絡を絶つ深刻な状態にあり、いのちの危険があることなど、避難者の置かれた深刻な実態が口々に語られました。

生活実態、精神疾患の有無など、個別の課題を把握し、特別対応が必要な方にどういう対応をしているのかとの追及に、県の担当者は「法的措置に移行する前に、前段で様々な対応をしている」「法廷代理人を通じての対応となる」「個別案件の回答は差し控える」として、起こっている事態に正面から向き合う姿勢は見られませんでした。
神山、宮本、大橋の各県議が同席し、「追い出しと命のどちらを優先するのか」という話をと担当者に迫りました。
交渉自体、県は当初応じようとせず、党県議団の仲介でようやく実現したものです。避難者に寄り添い、声を届ける党の役割がますます重要です。

原発廃炉・渡部弁護士フェイスブックより

1月〇日、渡辺弁護士のフェイスブックより、関東弁護士会連合会の先生方のご案内役として、東京電力福島第一原子力発電所内の見学会でと。

ほとんどの先生方が、福島第一原発の中に入るのは、初めてであったようあり、高台にある見学場所(現在も50μシーベルト程度はある)から、緊張感がある中で、事故のあった1号機から4号機の姿を見るのは、衝撃的な体験であったようである。
最新鋭の廃炉技術を使い、巨額の費用を使って、日々4000人以上の職員を使って廃炉作業を進めても、ほんの少しずつしか進行しない現状を見て、次世代にこの負の遺産を残すことの罪悪感を感じざるを得なかった。

東電の担当者にいくつかの質問が出してみた。
Q:デブリを取り出し、その後、どのように保管するのか?
A:現在のタンクを撤去し、そこにデブリを保管することを予定している。
Q:使用済み核燃料と異なり、様々な成分・大きさがあるデブリを、どのように安全に保管するのか?キャスクなどに入れられないのではないか?
A:現在、デブリを取り出し、分析しており、安全な保管方法は、今後の課題である。
Q:デブリの最終処分をどのように考えているのか?
A:使用済み核燃料も含め、最終処分は、今後の課題である。
Q:廃炉費用は、年間どの程度の費用がかかっているのか?今後どの程度かかる予定か?
A:毎年2000億円から2500億円がかかっている。全部で8兆円の費用がかかるとの試算はるが、それで済むか否かはわからない。
Q:現在、この費用の捻出は、現在どのようにしているのか。
A:東電の利益を、廃炉等支援機構に積立て、それから、廃炉費用を捻出している。他方、賠償や除染費用(12兆円以上)は、完全に借金である。
などである。

つくづく、この国は、大変な「負の遺産」を背負ったものであると改めて思う。
このような中で、政府は、次期エネルギー計画で、第6次計画まであった原発の依存度「可能な限り」「低減する」との文言を削除し、「原子力など」「脱炭素効果の高い電源を最大限活用」との方針に変更している。
借金の返済をするためには、原発を動かし、電気料金から返済原始を確保するしかないのが本音であろう。

廃炉の現実、日本の将来のエネルギー政策を考えるためにも、福島第一原発の訪問をして頂く意味はあると思う。