3月1日、高校の卒業式で、議長代理で遠野高校に出席しご挨拶をしました。今度の卒業生は小学校6年の卒業式の日に3・11の大震災にあい、卒業式もできなかっのでした。卒業生の皆さん・保護者代表の挨拶は素晴らしかったです。
式が始まる前に、私は質問で、昨日遠野高校を含む県内高校を、一学年3学級以下を統廃合する方向と決めることは反対と教育長を質したこと、十分な県民の意見を聞くよう求めたことを校長先生や関係者の皆さんに報告しました。
1学年3クラス以下の高校統廃合は問題
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県教育委員会は、県立高校のあり方について「学校教育審議会」に議論してもらい「中間とりまとめ」を発表しました。その内容は、県内の中学校卒業者数が今後10年間で約5千人減る見込みで、教育環境を保つため1学年3学級以下を統廃合の対象にするというものです。
日本共産党は2月議会の代表質問と一般質問(宮川)でこの問題を取り上げました。審議会では下限を設定する必要はない、少人数教育も考えるべき、中山間地域においてはその学校が必要とする限り受け皿は必要など、むしろ結論とは逆の意見が多ありました。会津などはこの基準だと11校も統廃合の対象になり、通学ができなくなるなどの意見があります。このことから私は画一的な統廃合には反対であり、県民の意見を更によく聞くべきだと質しました。教育長は、今年の夏ころまでに答申を受け決めたいと答えました。
この基準ですと全県で31高校が、いわき市では、遠野・小名浜・勿来・好間・四ツ倉の5高校が対象になります。
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遠野地域では存続を求める署名
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署名では、中山間地域に住む子どもたちの教育機関として貢献し、生徒の個性に応じた教育を進めてきた。教員や生徒の通勤や通学によって市街地と遠野町間の人の流れが生まれ、バス路線も維持ができ、他地区に通う学生などの足も確保されている。また、地域の恒例行事である「満月祭」や「もみじ祭り」にも生徒たちが積極的にかかわり、地域との絆を深めてボランテア活動も活発で、中学校で不登校だった子どもたちも頑張って大学・専門学校や就職も含め100%の生徒が進路を決めているなど、きめ細かい指導を誇っている、地域になくてはならない高校といいます。このような地元の人たちの声を届けていくことが大事だと思います。