「原発事故前は安全神話にどっぷりつかった思考停止・今度は右翼化した全体主義にあらがう事も出来ない思考停止」と集団的自衛権行使容認の自民党意見書に反対の討論。6月定例福島県議会閉会

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7月2日、6月定例福島県議会が閉会しました。安倍政権が進める集団的自衛権行使容認の意見書を自民党会派が提出したことに対し、共産党の長谷部あつし県議が反対討論を行いました。「原発事故前は安全神話にどっぷりつかった思考停止・今度は右翼化した全体主義にあらがう事も出来ない思考停止」と満身の怒りを込めて討論をしました。賛成は自民党会派だけで通りましたが、県議会の歴史に文字通り汚点を残すものになりました。集団的自衛権に対する本格的戦いはこれからですね。長谷部討論に対しては執行部や他党派からもまったくその通りと声があちこちから寄せられました。
写真は、満身の怒りを込めて討論する長谷部議員
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写真は、集団的自衛権行使容認の自民党意見書に対する態度・共産党と民主県民連合とみどりの風が反対、未来ネットと公明が退席、自民党が賛成。
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写真は、集団的自衛権行使容認反対の共産党の意見書に対する態度・共産党とみどりの風が賛成、民主県民連合と未来ネットと公明は退席、自民党は反対

高齢者に寄り添ってない知事答弁・宮本議員の質問

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24日、今日は一般質問でした。日本共産党は宮本しずえ議員が賠償・除染・避難者支援・医療介護総合確保法・高齢者対策・がん対策・国民健康保険税などについて質問しました。
高齢者が元気に生活できる福島県の実現に向けてどう取り組むかとの質問に対し、佐藤雄平知事は、生きがいつくりに取り組むなどと答え、国の介護や病院締め出しが大問題になっていることについての回答はなく、高齢者に寄り添ってないと思いました。
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今議会これまでの代表・一般質問を通じて思うことは、総じて知事自身の言葉による答弁がなく、リーダーシップがないという指摘がうなずける感じでした。
写真は、宮本議員の一般質問

原発事故を受けた福島県の知事として、原発推進の「国のエネルギー基本計画」に反対すべき・ブラックバイトの調査を・代表質問.他党の議員さんに褒められる

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19日、福島県議会6月定例会のトップバッターとして、日本共産党県議団を代表して質問をしました。発原事故を受けた福島県の知事として、原発推進の「国のエネルギー基本計画」に反対すべきと質問しました。知事は、今も13万人に近い人が避難を余儀なくされている、原発は現在もトラブルが頻発しており事故収束には程遠い、原発に依存しない社会の実現に向け県内原発の全基廃炉決定を国に求めていく、再生エネルギーの飛躍的推進に向け全力で取り組むと答えました。国の基本計画には直接言及しませんでした。
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写真は、日本共産党を代表しての質問
若者を(大学生を)使い捨てにするいわゆる「ブラックバイト」の実態を示しながら、労働環境の実態調査をし公表すべきと質問しました。大学生のバイトは、非正規雇用の拡大・非正規雇用の基幹化の弊害と、親からの仕送りが減って巨額の借金になる奨学金にも頼れない事情が背景にあることを示しました。
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写真は、再々質問まで。あるマスコミの方が「よくこれだけ調べましたね」と感心してくれました。すぐには良い答弁がなくても道理がある質問はボディーブローのようにあとで利くと思います。

※他党派の議員に褒められ?ました。以下その方のブログ

共産党議員さん(宮川)の質問で、企画調整部長が「政府に対して、県内原発全機廃炉を求めて参ります」と答弁すべき所を間違えて「政府に対して全ての原発廃炉を求めて参ります」と言ってしまい、訂正しましたがその時、共産党の議員さんが「それは訂正しなくてもいいのに〜」と合いの手をいれたので議場がちょっとホンワカした笑いが起きました。これはともかく、なかなか野次や合いの手はタイミング、パンチライン、インパクトを兼ね備えないといけないので頭の回転が早くないと出来ないでしょうね。

石原環境大臣の中間貯蔵施設での「金目」発言に議会が抗議、知事も抗議。6月定例会開会

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17日、福島県議会6月定例会が開かれました。この日の代表者会議で、石原環境大臣の中間貯蔵施設での「金目」発言に全会派一致で抗議文を採択しました。石原伸晃環境大臣は原発事故で発生した廃棄物を保管する中間貯蔵施設建設予定地に絡んで、「住民は結局『金目(あて)』でしょう」と発言しました。このことは、故郷を追われ今また切ない決断を迫られている住民に思いをはせるどころか、原発事故を引き起こした責任を微塵も感じない国の立場の表れが反映されていると思います。知事も早速抗議しました。石原大臣は、中間貯蔵施設建設の住民説明会が16回開かれましたが一回も出席していませんし、これまでも福島第一原発は「サティアンだ」などと発言したり責任を地元に押し付けたりしてきました。

写真は、全会派一致で決まった抗議文

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写真は、陳謝する大臣

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写真は、抗議文を決めた代表者会議

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写真は、開会された議会本会議

未利用材の木質バイオ発電・アスパラ栽培・農林水産常任委員会(3)

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写真は、バイオマス発電所で
5日は、会津河東工業団地内にある未利用材の木質バイオ発電・アスパラ栽培を視察しました。バイオマス発電は今まで山に放置されていた未利用材を利用し、発電所の直接雇用は17人で、切り出し・加工・運搬などで60人の雇用に結びついている、山は130ha規模で行い木の保育とのバランスが取れるとの県の説明でした。栃木・山形からも搬入しているとも。発電所の入り口には放射能測定器があって100ベクレル以下のみ通過可能で、実績ではすべて未検出だったとのこと。木材の皮剥ぎは徹底しているとのこと。放射能汚染がある浜通り中通は難しいですね。
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発電所は運転開始が2012年7月・総事業費が約25億円(補助10億円)・発電規模は5千kw(約1万世帯分)・燃料使用料は6万トン/年(木材チップ)です。
写真は、同発電所全景
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アスパラガスの栽培の状況を聞きました。鮫川村からのたい肥を持ってきて栽培してました。
写真は、アスパラガス栽培の説明を受ける

放射能検査ツアーで安心安全発信・トマトランド発展で生産加工販売飲食・農林水産常任委員会(2)

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写真は、いわき農林事務所で質疑応答
4日、農林水産常任委員会はいわき農林事務所・(有)とまとランドいわき・会津農林事務所・花職人Aⅰzuでした。いわきでは米の全量全袋検査の実施時期に合わせて首都圏大学生にツアーを募って検査体制などを見てもらい安心と安全を発信してもらったなどの説明がありました。H25年度農林水産祭園芸部門で天皇杯に選ばれた水耕栽培での「トマトランドいわき」は、雇用は正社員34人・パート6人で農地の委託耕作も行っていますが、常磐道四倉インターの近くに工事費18億円(経産省・農水省・fanndo融資)で農産物生産・加工・販売飲食の基地を作る予定と説明されました。
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写真は、とまとランドいわきのトマトの試食
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写真は、トマトの収穫・手入れ状況
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会津農林事務所は放射能の影響も比較的小さくもともと豊かな農村地帯で、福島県の復興をけん引する役割があるとの所長の説明でした。米は24年度比で25年度はコシヒカリで2000円も下がっている、風評の被害が大きいといいます。95%が一等米だが残り5%の多くがカメムシの影響があるとも。
トルコキキョウの花き生産組織「花職人Aⅰzu」の活動も視察しました。
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写真は、トルコキキョウの栽培調査(3枚)・同じく茎からピンクと黄色・紫と黄色
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大手外食産業の農業参入・たい肥作り等・農林水産常任委員会県内調査(1)

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6月3日~5日まで、農林水産常任委員会の県内調査で白河・鮫川・いわき・会津を回りました。3日は、県南農林事務所と表郷の吉野家フアームと鮫川の「ゆうきの郷土」でした。この地域は先ごろの豪雪で大きな被害があったところです。イノシシの被害も深刻と報告がありました。
外食産業(株)吉野家が耕作放棄地を活用してキャベツ・ネギ・玉ねぎなどを栽培加工して12人の地元雇用(障がい者含む)を行っていることなどを調査しました。市場に出荷できないものも含めて農産物は全量利用とのことです。各種支援事業で約半額税金の支援が入っています。
鮫川村の牛・豚の排泄物で堆肥製造販売事業は、鮫川村が事業主体で、工事費の負担割合は、国(50%)・県(16%)村(34%)の事業です。
写真は、県南農林事務所で質疑応答
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写真は、吉野家フアームのキャベツ畑で説明を聞く
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写真は、吉野家フアームの加工工場で説明を聞く・手前のネギは市場には出荷できないものを製品として使用すると説明
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写真は、鮫川村肥料づくり「ゆうきの郷土」の視察

6月定例福島県議会向けて政調会・6月17日開会予定

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6月定例県議会向けて県執行部に説明を求める日本共産党の政調会が開かれました。総務部長から補正予算要求金額として約500億円程度との説明がありました。生活環境部長からは、原子力災害により約13万が避難を余儀なくされている、そのうち46、700人が県外に避難していると説明がありました。原発汚染水問題や避難者支援・農林業の復興・少子化対策・健康問題・再生エネ・などなど山盛りの内容です。

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写真は、政調会の様子です

東電視察(1)国の姿は見えない、事故収束は遠い、日本共産党福島県議団が国会・鹿児島県議団とともに福島原発調査

19日、5人の日本共産党福島県議団は・国会・鹿児島県議団とともに福島原発を調査しました。参加者は、日本共産党笠井亮・党エネルギー問題対策委員会責任者、再稼働が問題になっている鹿児島県川内原発立地地域の松崎真琴鹿児島県議・井上勝博薩摩川内市議ら24人です。

事故から3年2か月たちます。福島県議団の原発内調査は1年ぶりですが、曲がりくねって地面を張っていた配管類は少なくなり事故の生々しさをかぶせる建物などができていて整理されたという状況で、あちこちで工事が行われていました。しかし東電の説明は汚染水問題の見通しなど今問題になっている様々なことに答えるものでなく、国の機関の増員問題についても全くわからない状況でした。そして国が前面に出ているという感じは全くありませんでした。

物々しい準備で敷地内に入るのですが、私たちよりもっと重装備で働く人たちの苦労を改めて思いました。原発内で働く労働者は、毎日約6000人に上る(登録者は8000人)こともわかり、労働者の待遇改善と健康管理も要望しました。

鹿児島の松崎真琴県議が「人の手で作った原発を人の手で始末する困難さどう思うか」と副所長に質問したことに対し、このようなことが起こることを考えなかった、片づけることはできる、残りの人生をこれで働き次世代に引き継ぎたいといいました。次世代に引き継ぐということはあらゆる面での継承が必要なことを具体的にしてもらわなければなりません。

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写真は、20日の赤旗新聞・内部は特定のカメラしか認められないので・左端の小さいのが私

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写真は、調査の前に東電から説明を受ける

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写真は、鹿児島・松崎県議会議員・原住連筆頭伊東代表と

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写真は、労働者のセンターになっているJビレッジの前で

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写真は、原住連筆頭伊東代表とホールボデーカウンターの前で

「国に対してもっと毅然とした立場で」宮本議員討論・議会閉会

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24日、福島県議会2月定例会が終わりました。新年度予算に対し医療・介護・医師対策・復興公営住宅対応など復興への多くの内容はあるものの次のような問題点を指摘しました。①納税の義務のない消費税を公共料金に転嫁している県民の暮らしを守る立場が弱い②原発再稼働を国に言わないなど国に対してはっきり言えない③住宅住み替え支援や生業・被災県民一人一人に寄り添ってという観点が弱いなどです。
写真は、宮本議員討論
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写真は、本会議予算採決態度
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写真は、終了後に知事・議長あいさつ
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