県が県民・原発避難者を提訴する(裁判で住宅を追い出す)議案を共産党以外賛成。「人道に反する話し合いでこそ」と討論。

3日、福島県議会9月定例会で、県が県民5世帯を提訴する(裁判で原発避難者を住宅から追い出す)議案を共産党以外賛成で可決しました。以下は3日午後8時45分からのNHKふくしまの報道から。共産党県議団は、病気の人もいる、帰る家の無い人もいる、話し合いでこそ解決すべきと反対の討論を行いました。<吉田栄作議員の反対討論>議案第46号から議案第50号の「訴えの提起について」です。
この5つの議案は、東京東雲の国家公務員宿舎に住む避難者に対し、住宅の明け渡しと明け渡しまでの賃料を支払うことを求め、裁判に訴えるものです。提訴を検討している世帯の中には、長期の避難で健康を損なっている方もおられ、提訴により病状悪化が懸念されています。公営住宅を10回以上も申し込んでも落選した人もいると言います。また、5世帯中4世帯は追い出されても帰る家がないといいます。個別の事情をまったく考慮しない対応であり人道上も許されません。委員会の審査でも個別の事情は明らかにされず、審査が終了したといい、これでは委員会の審査は不十分です。そのうえ県は入居者に2倍相当の家賃を請求し、経済的にも精神的にも追い詰めています。この方針はそもそも国が指導したものです。原発事故により避難を余儀なくされた被災者であり、福島県が震災・原発事故での被災県民を訴えるということは、あまりにも異常なことで言語道断です。協議を継続すべきであり、訴訟をすべきではありません。

今期最後の福島県議会閉会・吉田議員、阿部議員討論

10月3日、今期最後の福島県議会が閉会しました。今の議員での議会はこの定例会で終了です。11月10日に県議選が行われます。

開会前に神山悦子議員が在職20年の表彰を受けました。

吉田議員討論2019年9月県議会討論阿部裕美子議員の討論2018年決算不認定の討論阿部裕美子採決・共産党のみ賛成(上)採決・全員賛成(上)

閉会後、議長挨拶阿部裕美子議員が2018年度決算に対する討論を行いましたが、「1学年3学級以下の高校は統廃合する」という高校の統廃合について、地域住民や自治体は、小規模高校の統廃合が人口減少と地域の衰退を招くとの危機感を深めています。人口減少に歯止めをかけることは県政の最重要課題の一つになっており、高校統廃合はこの政策にも逆行するものであり、県政全体の政策的整合性が図られていないことを指摘しなければなりません」と。はて知事と教育長はどのように感じているのでしょうか。

知事挨拶。

教育長挨拶。

吉田えいさく議員が議案に対する討論。