事実上好間高校廃止・総合高校に統廃合・懇談会。

 

懇談の中では、統廃合は仕方がないと言う出だしでした。炭鉱で栄えた好間町があり、高校があった、急激に子どもの数が減ったと言う流れはあるが、町はどうなるのか、この好間高校がいいと言う子どもたち、少人数学級だから対応できた子どもたちのことはどう考えるか、の質問も。

「統合は仕方ない選択」と統合やぬなしの発言が相次ぎましたが、これからの高校の在り方、1クラス本校化や少人数学級での存続も選択肢に加えるべきだと思う。

福島原発被害いわき市民訴訟仙台高裁第二回裁判に参加

20日、仙台で行われた、いわき市民訴訟仙台高裁第二回裁判に参加しました。裁判の傍聴、終わった後の弁護士からの報告と意見交換、素晴らしかったです。弁護士の皆さんの情熱を改めて感動しました。

東京電力福島第一原発事故、いわき市民訴訟第2回口頭弁論が行われ、原告側と被告東電が訴えました。東電は、賠償は十分おこなわれたとの発言に傍聴席から不満の声が上がりました。原告が求めた専門家と被害者5人の証人尋問と現地検証はいずれも却下されました。裁判長は、10月と11月に1回ずつ口頭弁論を開催し結審すると主張。弁護団は、「証人尋問は却下されたが、今後2回の口頭弁論で裁判所を納得させてみろと言っているようだ。逆にやってやろうという気持ちになった」と述べていました。

伊東団長挨拶と弁護士の皆さん

伊東団長と市議・県議の皆さん 法定スケッチ(竜田・絵)

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裁判が終わって、報告会総括会議での弁護士さんの話。6月7日の最高裁判決はとんでもない判決・尊宅判決。因果関係だけで切っている。その後、株主代表訴訟が出た。根本的に別の観点から頑張りたい。との事でした。

 

理論的政治的しっかり身に着け・復興共同センターと県議団が原発汚染水の学習会

15日、復興共同センターと県議団が原発汚染水の学習会

福島医療生協の斎藤紀理事長を講師に原発汚染水問題の学習会を開きました。斉藤紀理事長の講演は3時間に及び、最新の研究者の科学的知見も紹介しながら、汚染水海洋放出がいかに問題かを丁寧に解説。問題の集中点は漁業者が反対していることだとして、本格操業準備に入った今でも漁獲量は17.5%に留まっていること、海洋汚染が懸念されること、国は原発復興が第一義的で漁業者は二の次にされていると指摘しました

国も東電も科学でトリチウム安全論を振りまくが、あくまで人体に対してであり、環境に対してではないこと、IAEAが4月に暫定報告書を出したが、IAEAの役割はIAEAの基準で海洋放出を支持すること、漁業者の苦悩を世論から引き離すことだと糾弾しました。

この間行われた流通業者へのアンケート調査で、消費者の50%は福島の魚貝類を購入しないとみていること、仕入業者では80%が購入しないだろうとみている結果が出ていることを紹介。漁業への影響は大きく決して国民と漁業者を分断させない運動が大事だと述べました。

科学的知見で明らかにされつつある放射性物質の影響について、人体への影響に関する疫学調査は乏しいが、魚介類等の海洋生態系への影響に関する調査は長い歴史があると言います。最近の国際的権威がある科学誌に紹介されたいくつかの論文を示し、これらに共通することは、IRCPが示す影響が懸念されるトリチウムのレベル400から4000μ㏉/hよりもはるかに低い線量率で、かつ東電が示した0.3μ㏉/h以下でもカニ、イガイ幼虫のDNA切断等の障害が確認されていると紹介。人体に影響が出ないレベルでも海洋生態系は既に影響を受けており、環境を守る立場に立つのかどうかの思想性が問われていると強調しました(宮本県議まとめ)