荒涼・広大な敷地に核施設が今放射性物質汚染漏えいが懸念されている・スルーマイル島海外行政調査(3)

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県議会の海外行政調査団のメンバーとして15~21日にかけてアメリカスリーマイル原発などの調査に行ってきました。政府の都合で急きょ直接中には入れなかっので周辺から見ました。広大な砂漠地帯の敷地(茨木県の三分の一・1500平方メートル)内にあるが、太平洋戦争中に長崎に投下された原爆のプルトニュウムなどが製造されたところで知られています。ここは今タンクから漏れている放射性汚染水問題に直面して、民間企業は将来にわたってまでの責任は持たないと。周辺では核施設反対活動はそんなになく連邦政府からたくさんのお金をもらって働いて運営しているとのこと。

写真は、荒涼広大な平地に核施設

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写真は、コロラド川にかかる霧、川の汚染を心配する人も

 

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写真は、今回の調査場所の略図

放射性廃棄物処分場確保できない・大量の水も必要・コスト高・「新規原発はありえない」とサクラメント電力公社。スリーマイル島海外行政調査(2)

 

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県議会の海外行政調査団のメンバーとして15~21日にかけてアメリカスリーマイル原発などの調査に行ってきました。19日はカリフォルニア州のサクラメント電力公社を訪問し原子力発電所の廃炉の取り組みを調査しました。7人の理事が選挙で選ばれ運営の責任を負っているといいトップの理事・ジェネビブシロマさんが説明をしてくれました。
ここのランチェスコ発電所は1975年に商業運転し10年過ぎたが、トラブルが続き修理コストがかさむことと、1979年のスリーマイル島原発事故の大参事で世論が大きく変わり、原発反対の住民投票で閉鎖が決まり、即廃炉作業が始まり2009年に完了させたといいます。
廃炉作業で生じた放射能汚染水は蒸発させ、残りは固化して処分し、トリチュウムを含んだ汚染水は希釈して基準値を下回った状態で規制委員会の許可を得て川に流したとのこと。費用は建設費が3億8千ドルだったのに廃炉費用は5億ドルだったとのこと。

写真は、サクラメント電力公社での調査

今は天然ガスが支流で、再生エネルギーも目標以上に達成してきているが安定化が課題とも。
原発は、放射性廃棄物処分場の確保もできないし(連邦政府も設置場所を確保できない)、大量の水を必要とするものでこれも難しく原発の小型化や技術革新が進んでも新規原発はありえないといいました。
この電力公社は、60万戸に電力を供給していますが、原発をやめても電力料金がカリホルニア州で一番安くしているとのこと。コスト・効率・バランスが大事で何より市民との話し合いコミニケーションで時間がかかっても問題をクリアしてきているという事でした。

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写真は、雨が少ない地域の山々

錦須賀海岸にクロマツの植樹・勿来ライオンズクラブ40周年

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28日、いわきライオンズクラブは震災で被害を受けたいわき市の(勿来)錦須賀海岸で記念式典を行いクロマツ3000本の植樹を行いました。須賀海岸は津波で大きな被害を受けた地区です。

写真は、須賀海岸での式典。右が海で、左の砂浜に勿来地区の幼稚園児の皆さんが植樹しました

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写真は、式典参加も長靴で

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写真は、2011年4月10日(大震災1か月後)同じ須賀海岸で

「原発情報も秘密指定」・知る権利・言論表現の自由・報道の自由を奪う秘密保護法を阻止しよう!!

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自民党安倍内閣は「国民の知る権利を奪う『秘密保護法』を閣議決定し今国会で成立を目指す」としています。この法案は、政府が勝手に秘密を決める・知る権利を奪い最高刑10年に・国会の立法権や調査権を制限するという内容です。民主主義の根幹である国民の知る権利、言論表現の自由を脅かし、日本国憲法の基本原理を覆す内容になっています。

原発に関する情報も「秘密指定にされうる」と、超党派の議員と市民による政府交渉で、日本共産党の赤嶺議員が出した質問に、法案担当の内閣情報調査室が認めました。

全国紙・地方紙一斉に反対や懸念!私が見ただけで・・
毎日・朝日・北海道・東京・信濃毎日・岐阜・京都・山梨・宮崎日日・琉球

「知る権利と自由な報道・消費税・汚染水問題など、1点共闘で政治を動かす力に」と、懇談会と街宣

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懇談会や街宣で、自民党安倍内閣の暴走に歯止めをかけるために1点共闘で力を合わせましょうと訴えています。NHKテレビでも今度の国会は自共対決国会と言っていました。そして、1点共闘で公約実現できるかどうかと解説していました。

私は懇談会や街宣で、例えば、考え方の違いがあっても知る権利と自由な報道は必要とか、消費税増税は仕方がないが来年4月はダメとか、将来のエネルギー政策に違いがあっても汚染水対策は協力できるとか、一致できることで1点共闘を進めることが大きな力になるのではないかと話をしています。
この1点共闘の話は、「何でも反対だと思っていた・小さくて力がないと思っていた・柔軟でないと思っていた」など、幅広い方々から好意的反応を頂いております。

写真は、常磐懇談会での懇談会

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写真は、街宣

未来がない原発・福島原発事故は比べようもない重大事故。スリーマイル島海外行政調査(1)

県議会の海外行政調査団のメンバーとして15~21日にかけてアメリカスリーマイル原発などの調査に行ってきました。

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写真は、スリーマイル島原発・事故があった2号炉は内部が処理されていますが隣の1号炉は今も稼働中です

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写真は、スリーマイル島原発の廃炉された2号機のオペレーションセンターでメンバー全員と

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写真は、原発監視団体の代表者の方と(左から私・通訳さん・団体代表者・渡辺団長)

米ペンシルバニア州スリーマイル島原発・ハリスバーグのホテルで監視団体代表との懇談(15日)、ペンシルバニア州政府緊急事態管理庁・ワシントンDCの米連邦緊急事態管理局(16日)、米原子力規制委員会オペレーションセンター・民間調査研究機関「戦略国際問題研究所」(17日)、ワシントン州ハンフォード核施設周辺視察・オレゴン州ポートアイランド市で廃炉担当したJ氏からの話聞き取り(18日)、カリフォルニア州サクラメント市電力公社(19日)を調査しました。

G20会議のため1日短縮の中でも当初の予定を全部こなし、政府機関の影響で予定を変更せざるをえなくなったりの工程でしたが、直接聞く話・広大な乾いた大地・地震のほとんどない国を見て原発立地条件や使用済み燃料処理の問題の違いも天と地の差と思いました。しかし、それでも使用済み燃料の処分場確保もできていないし数十年経っての放射能廃棄物の漏洩問題、廃炉に莫大な費用がかかることなど、やはり原発には未来がないことを実感しました。
スリーマイル島原発は、米ペンシルバニア州の州都ハリスバーグに近いサスケ川の中州にあり1979年の事故で2号機が廃炉になり1号機は運転中です。2号機の廃炉は事故翌年から技術開発を進めながら10年を要して廃炉を完了させたといいます。福島原発事故はスリーマイル事故とは比べようもない重大事故で次元が違うとのコメントを聞き、あらためて福島原発の廃炉汚染水問題に立場を超えて全力をあげる決意を新たにしました。

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写真は、ファンフォード各施設を遠くに見る・政府の都合で中に入れず

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写真は、核施設のある周辺の荒涼たる風景

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写真は、何百キロ移動しても続く乾いた大地

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写真は、最後の調査地のサクラメント電力会社の前で

「さまよい続ける」「支えられて未来に羽ばたく」・福島県立双葉高校創立90周年

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12日、福島原発事故で全町避難になっている県立双葉町の双葉高校90周年記念式典が、避難先のいわき市明星大学講堂で行われ参加しました。

町長も前町長も校長先生も2人の県議も卒業生です。

同窓会代表の方は「さまよい続けている・・100周年を迎えたい」とご挨拶をし、在校生代表の方は「仲間の多くが県内外に避難している、サテライト高を経て・・今多くの人に支えられて在校生64人(約1割・明星大学の敷地内で)元気に学んでいる」と挨拶。

みなさんの校歌を聞いていたら涙が出てきました。

写真は、式典案内

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写真は、校歌を歌う皆さん

「お金や口だけでなく人も!」と浪江町長。「国は地域の実態をもっと知って支援を」と川俣町長。日本共産党国会議員団と調査

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10日、笠井亮・高橋ちづ子日本共産党衆議院議員と県議団は、馬場有浪江町長と古川道郎川俣町長と懇談をしました。
浪江馬場町町は、お金と口出すだけでなく人的配置もしっかりやってほしい、収束宣言ははっきり撤廃をしてほしい、共産党とは汚染水対策など全く一致していると話しました。
川俣の古川町長は、例えば山林の除染については20メートルだけと言っても急な崖になっていたらどうするのかなど具体的に示し国は地域の実態をもっと具体的に知って支援をしてほしいなど様々な要望をいただきました。

写真は、川俣町長と懇談

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写真は、浪江・馬場町長と懇談