「住宅応急修繕事業・高速道路無料化など」の被災者支援縮小やめよと申し入れ

3月29日、福島県災害対策本部に「新年度に伴い被災者支援を縮小させないなどの緊急要望」を行いました。いまだに16万人が避難していて、そのうち6万3千人が県外避難をしています。県外避難者は増えることが見込まれています。復興とは程遠い状況にあるのに各種支援が打ち切られかねないことに多くの被災者は不安を強めています。
要望の内容は①災害救助法に基づく住宅緊急修繕事業・被災者支援法に基づく住宅再建支援事業の申請を延長して受け付けること②高速道路の有料化はしないこと③新基準によって経営が厳しくなる畜産・漁業の支援を強めること④避難高校のサテライト校集約で、女子寮について一般客との同宿をやめることです。

写真は、県災害対策本部に申し入れ

リョウゴ君と近所めぐり・山田で懇談会「まだ被害の真っ最中!何でも終わるは許されない」

春休みになったリョウゴ君と近所を自転車でめぐりました(私は監督で歩き)。畑の皆さんとあいさつをして、道端の庚申様をお参りして、市民グラウンドの脇を通りました。グラウンドは、津波と地震の瓦礫がいっぱいで今日も運びこまれていました。
夜は、山田で懇談会でした。皆さんから、大震災の被害は続いている、高速道路の無料化中止は問題だ、原発事故で実家に帰るのに遠回りをしなければならないのに、観光も戻ってないと。また、瓦礫運び込み中止もひどいまだまだだ、何でも終わりにしようとしているのは現実を見ていないなどいろいろ意見が出ました。


写真は、道端の庚申様

写真は、大震災の津波と地震の瓦礫がいっぱいで使えない市民グラウンド(2枚)


写真は、道端の花


写真は、山田の懇談会

空間のホコリ集塵機・リョウゴ君の紙芝居

22日、県庁からの帰り、高速バスを待っていたら、集塵機の点検をしている皆さんに会いました。これで空間のホコリを集めて放射線量を測定するといいます。内部被爆問題で必要とのこと。


写真は、県庁前でホコリの集塵機点検作業

家に帰ったら、リョウゴ君(小1)が、図書館で借りてきた紙芝居を読んでくれました。ちなみにこの紙芝居の枠は、使わなくなった机の引き出しでじいちゃんが作ってくれたものです。


写真は、リョウゴ君の紙芝居

個別交渉は応じないと東電・「3・19東電交渉と原発事故被害者のつどい」

福島原発事故被害弁護団と浜通り復興共同センター(東日本大震災・原発事故の救援・復興をめざす浜通り共同センター)との共催で3・19東電交渉と原発事故被害者のつどいがありました。
弁護団が、東電に対してこの会場での集団交渉を申し入れていましたが、東電からは「集団交渉にはなじまない」という理由で交渉を拒否されました。JAや漁協や民商や農民連などの交渉には応じているのにです。個別の話には応じますという態度ですが、原発事故による共通の願いを被害者が共同で申し入れることは当然です。賠償を抑え込むという意図がありありす。

このつどいでは、元公害被害弁護団連絡会代表の豊田誠弁護士による「公害裁判闘争の教訓と福島原発被害者の権利」と題して講演、元イタイイタイ病弁護団団長だった近藤忠孝弁護士・被害弁護団共同代表の小野寺利孝弁護士の決意表明もありました。
写真は、講演の様子

塙町の吊るし雛・同級生の展覧会

大震災から1年が過ぎました。やっと文化にも目が向くようになりました。塙町に選挙応援に行ったとき駅前で「つるし雛展」をやっていたので見学しました。華やかで別世界に来たようでした。

また、同級生が、写真と書の展覧会を開いたので行ってきました。定年後本格的になった2人の作品は学校の時こんな才能があったかなぁと思いましたが、生き生きした2人の作品を見てとても感動しうれしく思いました。(写真の大山さんの作品は、大山のぼるデジタル写真のブログで見られます)

写真は、塙町の小貫さんの選挙応援で駅前の吊るし雛展見学

写真は、同級生の写真と書の展覧会

福島県議会2月定例会閉会・「知事は国と東電にもっとはっきりと、子ども子育てに心を寄せて」と宮本議員討論

3月16日、31日間の2月定例福島県議会が終わりました。宮本しずえ議員が、1兆5763億円になる昨年比1、75倍の当初予算は、かつて人類が経験したことのない大震災・原発事故の予算で当然評価できるものはあるが、全身全霊知事が県民を守る立場になっているかと問いかけ、国に対する知事の姿勢、子どもを守る立場の弱さなどを指摘し予算案など反対の立場で討論を行いました。そして今後補正予算も含めて被災県民の支援に全力を挙げることを求めました。
写真は、討論する宮本しずえ議員


写真は、本会議場での予算案の採決


写真は、議会終了後の控室で

「知事・県外避難先訪問へ」神山議員の質問に答える・すべては現場の実態をリアルに知ることから始まる

15日、今日は神山議員の総括質疑でした。明日で議会が終わりますが、総括質疑は全体の流れの中で総括して言っておかなければならないことや強調しておかなければならないことなどが行われます。神山議員は知事がまだ県外避難者を訪ねていないので1年を経た今このことを求めました。知事は日程を調整して訪問すると答弁しました。私は、議員も執行部も現場のリアルさをしっかりつかむことが重要と思いました。
写真は、神山悦子議員の質問


写真は、控室もすっかり春の日差し

「住宅応急修理の受付延期は市町村の要望で国に求める」「一部損壊支援に義捐金が対象になるよう検討する」と特別委員会

3月13日、「産業振興・雇用・県土再生対策特別委員会」が開かれました。私は、住宅対策で質問しました。内容は、災害救助法で対応している住宅の応急修理(52万円までの無料修繕)が3月31日で申請打ち切りになるので延長を求めたところ、県は、市町村の要望があれば厚労省に要望すると答弁しました。また、一部損壊住宅支援については義捐金も対象になるよう検討したいと答弁しました。一部損壊住宅支援は県の復興計画にもあるので今後とも支援策を実現するよう求めました。その他、災害がれき処理対策・賠償問題・警戒区域内の防犯と火災対策などが出されました。


写真は、特別委員会の審査


写真は、月曜の朝議会に向かう高速バスの中から、冬と春のせめぎあいです

「浪江の飲み屋街で赤い顔をした男たちが出てきそうだった、しかし誰もいない、風の音だけだ」「逃げ惑う住民に何の情報も与えなかったと、首長が目を真っ赤にして言った」、謝れ・つぐなえ・無くせ原発の集会で弁護士の決意


写真は、復興を願ってじゃんがら念仏おどり

3月11日、大震災原発事故から1年がたち、各地域で鎮魂の集いが行われました。私は、原発事故の完全賠償をさせる会主催の「3・11鎮魂と希望の集いに」参加しました。72歳の小野寺弁護士の「現場に立ってこその確信だ」という講演には暑い思いが伝わってきて、時代をつないで原発との戦いが進んでいくと思いました。小野寺弁護士は、いわき市出身で福島原発被害弁護団共同代表で、以前に常磐塵肺訴訟の弁護士としても頑張っていただきました。
 「みなまたの教訓をふくしまで」と題し、原爆症認定訴訟熊本弁護団長・水俣病訴訟弁護団事務局長の弁護士・板井優(まさる)さんも講演しました。


写真は、講演する小野寺弁護士

雨の中津波の被災地で復興際・街宣も

10日、いわき市岩間町の津波の被災地で復興際が行われました。10日・11日と2日間です。この地域はコンクリートの堤防が張子のように砕かれ流され、多くの犠牲者がでました。堤防のかさ上げ工事を早くという要望はもちろんですが、この地域に土地をかさ上げして住む人・高台移転をする人・復興住宅に住みたいという人など希望はいろいろで、それぞれの願い実現のためにがんばりたいと思いました。
写真は、津波の犠牲でなくなられた方々の慰霊碑

写真は、寒かったので火にあたり要望を聞く


写真は、写真展の前で


写真は、雨の中街宣