3月11日午後2時46分,三陸沖を震源とする巨大地震に福島県も襲われ,強烈な揺れと大きな津波によってこれまで経験したことのないような甚大な被害が発生しました。それだけでも耐え難いことなのに東電福島第一原発が大量の放射能を放出し,地震被害に原発の放射能被害が重なった,世界で初めての「原発震災」となりました。8万数千人がふるさとを逃れ,いつ戻れるのか分からず生活そのものが根底から覆させられています。また,放射能による環境汚染は関東にも,海洋にも広がりだし,「世界最大の公害」になりかねないものとなっています。東電と政府はなんとしてもこれ以上の汚染を食い止めるためにいっそう全力を注ぐことが求められています。
福島県内の被害は工業,商業,農林漁業のすべての産業におよび,失業だけでも原発30キロ圏内で約4千800事業所の労働者5万8000人の可能性があると見られています(3月29日 福島労働基準監督局発表)。農産物は一時,出荷停止や摂取制限が出ただけでなく,風評被害が広がりだしています。漁業も全く見通しが立たなくなっています。多くの人が人生の根底を崩されようとしています。
すでに私たちのところにも,今後の生活をどうするかなどの相談が寄せられています。一人ひとりの相談内容に違いもあると思いますが,いまを生き延びるための共通点を見出して行政や顧問弁護士にもつなぎ,また,中長期的には法律改正や賠償を求めていく準備をするため,相談窓口を設けました。
<相談窓口> 地震,津波関連は いわき市労働組合総連合(市労連)
いわき市内郷御厩町三丁目101 教育会館内
電話 27-3322(フアックス兼)
原発震災関連は 原発の安全性を求める福島県連絡会臨時窓口
いわき市平字北目町39の11 伊東達也宅
電話 23ー0488 fax 21ー9246
写真は、相談窓口発足にあたり、伊東達也さんの放射能などの講演