「 いわき市に双葉郡の皆さんの保健福祉事務所を」「広野町の復興は町の意見を尊重して財政支援を・原発労働者は地元民だ医療費は無料に」と、県内駆け抜けた総務常任委員会

4月17日~19日まで、総務常任委員の県内視察でした。公立大学法人会津大学・会津地方振興局・大熊町会津若松出張所・会津若松喜多方広域消防通信指令センター・南会津地方振興局・県南地方振興局・いわき市等と復興に向けた業務執行体制に係る意見交換会・広野町役場・いわき地方振興局と福島県の半分を駆け抜けた感じでした。


大震災後一年を経てやっと視察に出ることができた委員会でしたが、それでも大震災原発事故で町の存続に係るような事態の中「来るのが遅い!」という言う気持ちもよく分かります。また、現地の声が届いていないという感じも実感しました。


渡辺いわき市長からは、2万人以上の双葉郡の町の方が避難してきているのに、県が責任を持っている保健福祉事務所が無いのは問題と強く求められました。


写真は、各地域での懇談。

また、いわき市には住宅がまったく無い、すぐに災害公営住宅を作るべきとも。広野町では、山田町長が、国に何を言っても返事が返ってこない遅いということや、町自身が知らないうちにさまざまな情報が勝手に流れているなどの話が出ました。町が立てる計画を尊重して財政支援をしてくれるように県としても働きかけてほしい。また、原発労働者は地元民だ医療費を無料にしないと健康管理ができないなどの要望が出ました。


南会津の町おこし農家レストランで


農家レストラン前で

渡辺いわき市長と懇談。

 

「慈悲行を遂行するのみが存在理由」と・いわき市遠野に「金沢翔子美術館」オープン・「平清盛」の書も見てきました

16日、福島県いわき市遠野町に「金沢翔子美術館」がオープンし内覧展に行ってきました。館長のお母さんである金沢泰子さんの作品を説明する言葉がとても印象に残りました。「慈悲の書」を頼まれた時は一面の面識も無い人が「慈悲行を遂行するのみが存在理由」の翔子になんという呼応と思ったと。
「空を買って」とせがまれて町のはずれに行ったら、駐車場の脇に「空あり2万円」という看板があったと。子の全てを表現させてやろうという母親があったから才能を最大限伸ばすことができたのだろうと・・平清盛の書も見てきました。


写真は、翔子さんと

写真は、翔子さんの作品の前で


写真は、お茶を一服


写真は、福大の学長もごあいさつ

「近くの土地を借りて畑ができるといい」・双葉町の仮設で自治会長さんと懇談

15日、近所に双葉町の仮設住宅ができました。訪問して自治会長さんから要望をお聞きしました。日中は若い人が働きにでているので火災のときが心配、近所に土地があるので借りて農業ができたら良いなどの要望を受けました。原発問題では安全対策はいろいろ言ってきたがなされなかった、知事も対応を総括すべきと思うなど、厳しい現実に対する思いも複雑なようでした。
写真は、自治会長さんと懇談


写真は、日向ぼっこをする施設内の特老ホームの皆さんとゲームを楽しむ子どもたち


写真は、県と町の支援で仮設住宅にコンビにもできました、復興バスも走っています

「住民参加で行動すること」・ママの会講演会

15日、「放射能から子どもを守るいわきママの会」主催のわたり病院・渡部朋幸医師の講演がありました。スライドを使っての分かりやすい説明で、講演が終わっても質問が続きました。まとめとしては、100㍉シ-ベルト未満の健康被害はよく分かっていない、食品からの内部被爆を避ける工夫が必要、住民参加で行動することが重要とのまとめでした。
写真は、講演する渡部朋幸医師


写真は、皆さんに行動参加を呼びかけるママの会


写真は、講演が終わっても質問続く質問

日本共産党後援会お花見・雨もまたおつ

日本共産党いわき市後援会が小名浜三崎公園でお花見会を開催しました。昨年は大震災でできませんでしたが今年は盛大に行いました。あいにくの雨でしたが「雨もまたおつ」でした。


写真は、後援会の皆さんにごあいさつ


写真は、長谷部さんと


写真は、伊藤浩之市議と


写真は、雨にぬれた花びら

「警戒区域見直しは1㍉シーベルト以下は戻さない宣言を!」「賠償金に税金かけるのはおかしい」相馬で農民連。「居住確保はお金の手当てをしながら進めて」と津波仮設住宅で。

13日、相馬の農民連の方と相馬の津波での仮説住宅を訪問しました。農民連との懇談では、小高区での警戒区域解除では、「1㍉シーベルト以下になるまでは住民をむりやり戻さないで」と不安を示しながら、賠償金に税金をかけることがいかにどうりに合わないかを説明してくれました。警戒区域の農民は、別地域で農業を始めるのに、税金がかかるとまったく成り立たないと金額を示しながら賠償金に課税しないように求めました。

写真は、農民連の方と懇談


写真は、農民連の方の復興支援センター構想

津波で家を失った方々が入居している仮設住宅では、漁業の先行きの不安や放射能測定器の要望などが出されました。高台移転の問題では、なかなか進まない中、お金の手当てをしてもらいながらでないといろいろな対応ができないなどの意見が出されました。
写真は、仮設住宅の方と懇談


写真は、仮設住宅の前で

避難する権利とどまる権利のそれぞれの保障を・新潟避難者訪問。フレッシュ事業は県内外避難者の共通要望・新潟県は高速バス援助の方針

4月、11日・12日、新潟市に避難されている方々を訪問し要望をお聞きしました。山形市と埼玉県加須市の双葉町に次いで3か所目の県外避難者訪問です。
新潟県庁では、日本共産党の竹島良子県議や市議団との懇談、県庁では笠原悟・危機管理官に御礼のご挨拶をし、加藤千栄子・県民生活環境広域支援対策課長と同朝比奈均・企画調整係長と新潟県に駐在している2人の福島県庁職員の方々と意見交換をしました。

新潟県は、2つの大地震と大水害などがあったことなどから避難者支援策も行き届き手厚い支援があることを改めて確認し御礼を申しあげました。そして、国からの財政支援の重要性と災害救助法の改正も含め法制度の改正も大切な課題であることを確認しました。


写真は、県庁での懇談


写真は、新潟県議団の控室で

その後、避難者の方々のたまり場「ふりっぷハウス」を訪問し、子どもずれて避難をされているお母さん方と懇談しました。

郡山や出身の方が多く、高速バス無料化の復活や保育所の入所など住民票を移さなくても現地でのサービスが受けられるようになどが出され、子どもの県外も含めた保養ができれば戻られる可能性もあるなどの意見も聞きました。


写真は、避難者交流支援スペース「ふりっぷはうす」でお母さん方と懇談

「学校に専任の図書館司書の配置を」と「子どもの読書環境を豊かにする会」がいわき市教育委員会に申し入れ

4月10日、「子どもの読書環境を豊かにする会」がいわき市教育委員会に専任の図書館司書の配置を求めて申し入れを行いました。

これは今年度国が、交付税の算定に150億円の専任の図書館司書を配置する予算を組んだことで、ぜひいわき市でも実施してほしいと申し入れたものです。

吉田浩教育長は、どの程度の額になるのか内部的に協議して前向きに検討したいと答えました。

志賀英信会長は、11年間子どもたちに読み聞かせをやってきた、専任の司書は大変重要と言い、参加した元司書をしていた方は、司書のいない学校に行ったとき「先生もっと早く来てほしかった」と言われたと情熱をこめて司書の重要性を訴えました。

私は、大震災を受けて心と学習の支援に学校の図書館司書は大変重要で国もこのことで予算を算定した、ぜひ実施をと求めました。
写真は、いわき市教育長に申し入れ

「原発と人権」全国交流集会に420人・深く・広く・行動するための集会でした

4月7日・8日と福島市の福島大学で、東京電力福島第一原発事故の被害とその実態を明らかにし、国と東電の加害責任を問い、被害者の人権と生活の回復、原発のない社会の実現を目指そうと全国研究交流集会が行われ、7日に参加しました。法律家・科学者・自治体・被災者など420人が参加し、深く広く行動するための集会になりました。


写真は、お隣どうしになった弁護士さんと私


写真は、あいさつする佐藤栄左久前知事


写真は、基調講演する海渡雄一弁護士・浜岡原発裁判で主張していた通りになった、中越沖地震は今回の警告だったと。日本共産党福島県議団も中越沖地震での柏崎刈は原発の事故後、強く津波地震対策を国と東電に求めていました。福島原発事故はまったくの人災です。


写真は菅野典雄飯館村長。津波で祖父母・親・きょうだいをなくした高校生や、幼いこどもがテレビに出ていた。泣いてわめいて心にきずを負って・・ゼロからのスタートになると思う。しかし放射能はゼロからスタートできない。-20か-30か、世代を超えてゼロに向かうしかない、村の復興計画は作れない、1人ひとりの復興をどうつくるか、向き合うかだと。


写真は長谷川浩さん。有機農業ネットワークは、放射能の実際を知ろうと自ら動いている。放射能に勝つ農の営みを目指す、耕作するしないは農家固有の権利だと。


写真は酪農家・佐々木健三さん(農民連)。50年の酪農がたった一発でダメになった。牛を牛舎につないで避難した酪農家は、この世のものとは思えない白骨化した牛たちを見た、多くの酪農家の仲間に支えられて来た、東電への激しい抗議でやっと賠償の扉が開いたと。


写真は井戸川克隆双葉町長。「国と東電の説明を信じて来たことを悔いている、お詫びを申しあげたい」と。
線量の高い地域で悩みながら子育てをしているお母さんが、不安を持ちながらも自分たちの力を出し合い、この地で子どもを守って暮らしていくという報告、高校の先生からのサテライト高の寄宿舎の問題、賠償金の差別化の問題などさまざまな実態報告もありました。「原爆被爆者の戦いをどう生かすか」の田中原爆被害者団体協議会事務局長や「福島の再生を目指して」の清水先生の報告もありました。

 

国が学校図書館の専任司書予算を150億円・交付税として措置しました。

国は、2012年度から、公立小中学校に「学校司書」を配置するための経費として、単年度約150億円の地方財政措置を行いました。

ただし、これは図書館整備や新聞配置と同様で、使途を特定しない一般財源として措置されたもので、各市町村がこれを受けて具体的に予算化されることが必要です。

国が専任の図書館司書の必要性を認めて、予算の計算をしたものですから、市町村はその考えを重要視して専任の図書館司書を配置すべきと思います。特に災害県として、学力向上や心のケアなどが必要な時でもあると思います。

島根県は2009年から、県が財政負担をして全県の小中学校に選任の図書館司書を配置しています。市には費用の二分の一・町村には三分の一出しています。このための県予算は22年度1億5千6百万円です。


写真は、リョウゴ君の紙芝居